お仏壇とインテリア [● インテリアの仕事]
「インテリアコーディネーターってどんな仕事してるの?」ってよく聞かれます。確かに、わかりにくいですね。でも、基本的には、「お客様のおうちに関する悩みや要望をよく聞いて、もっと素敵に!もっと満足に!未来を快適に暮らしていただくこと」です。
さて、下の写真ですが、一番右端の角にある扉の中にはいったい何が入っているでしょう?
はい!。タイトルにある通り、お仏間です。今日は、お仏壇のお話です。
昨年、全面リフォームをさせて頂いた時のことです。
お仏壇は、みんなのいるリビング・ダイニングにというご希望でした。
ご先祖様もそのほうが賑やかで喜ばれるということで、最近はお寺さんも推奨されているようです。
奥様は、今のお仏壇がとても大きすぎるので、この際、小さめで洋風のインテリアに合うデザインのお仏壇に買い換えられる予定でした。
しかし、そこにお寺さんから「待った!」の声が。
「お仏壇を大きく立派になさるのならともかく、今のものより小さくしてしまうのはいかがなものか」
「どうしましょ」と奥様も大ショックでしたが、そこは私たちインテリアコーディネーターの腕の見せどころ「ぜんぜん、大丈夫です!」
というわけで、この大きな扉の中にはお仏壇が収まっております。
お仏壇をお納めするので、床はこだわりのひのき材です。周りは雑巾摺りの工事中、もちろんグルッと廻ります。
扉は、「垂直収納扉金物」、昔ながらの言い方なら「軸回し」 で、扉がすっと奥に引き込めます。
お寺さんが拝んでいる時、扉がブラーンと戻ってくるなんて心配はありません(笑)
今まで、正座で手を合わされていたのですが、椅子に座って出来るように少し高さを上げさせて頂いて、下には地袋を付けさせて頂きました。
奥様には、「椅子に座って手を合わせられるし、下には母の思い出の品も入るなんて最高だわ」と喜んで頂きました。
しかも、しかもですよ。このお仏壇のスペースのおかげ、、、と言ってはなんですけど
キッチンに、奥様用のパソコンコーナーがピッタリと収まったではありませんか!
その上、リビング側には、これもご希望通りのガラス棚付ニッチ(飾棚) まで設けることができました。
ピンチはチャンス!ではありませんが、この方が良かったと思っています。いえ、この扉付きの仏間のほうが好きです。
洋風のお仏壇と言ってもデザインは限られています。この北欧系のかっこいー系のインテリアに合うものはなかなか無いと思います。
えー、、、なんと申しましょうか・・・妙に面取りがまるすぎるとか?!色目がちょっとクラシックとか?・・・みなまでは申しません^^; って、充分言っちゃってますか?(汗)
リフォームや新築の時、お仏壇の置き場所や向きは、ご先祖様のことですので再優先に考えています。心の安住があってこその住まいであり、かっこいいーインテリアデザインですものね。
おしゃれな奥様にも、ご満足頂いてとってもうれしい限りの現場でした。 次回はセンスのよい奥様の壁紙選びについてお話したいと思います。
皆様、本日もご訪問ありがとうございました(^_^)/~
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