「鯛よし百番」は大正時代の遊郭でした。 [● インテリアコーディネーター協会関西の活動]
インテリアコーディネーター協会関西は近畿2府4県にまたがる大所帯です。
なので、毎年この時期にブロックごとに懇親会をしています。
ブロック長さんは、張り切って自分の地域の見所食べどころを探して皆さんをお誘いします。
なお、自分のブロックでなくても誰でも参加できまーす。
先日、大阪南・和歌山ブロックの懇親会があり「元遊郭の鯛よし百番」に行ってきました。
雨上がりの夕暮れ、天王寺駅から、とことこ、がやがや、おしゃべりを交えて歩いていたら
あらぁ・・・きれいな虹が・・・
この後、きれいな虹の魔法にかかったのか道を間違えて、
飛田新地の中を通ることになり、こんな世界が残っているのねと、
いい社会勉強をさせていただきました。虹さん、ありがとう^^;。
飛田新地について詳しくお知りになりたい方は
検索をかけると、多くの方がブログなどをアップされていますので、別途どうぞ。
到着しましたぁ。
唐破風の屋根が豪華ですね。
日本最大級の遊郭の建物が今も150軒以上残る「飛田新地」のはずれにに位置して
大正7年に着工し、竣工は昭和になってからということで、あまりくわしい竣工はわからないようです。
2000年に、国の登録有形文化財に指定されています。
内部は、大正ロマンの雰囲気と贅を尽くした意匠が当時のままに残されています。
今日は、イチデジが持って来れなくて、スマホカメラで失礼しまーす。
ネットで調べてもこれらの意匠を作ったのは「宮大工数名」とか・・・うーんミステリアス
格天井の豪華な絵と押さえ金物・・・脚立があればひとつづつゆっくり眺めたい。
床の間の壁は、絹地に金を練りこんだもの。同席の襖などを取り扱っている会社の社長様に教えていただきました。
社長がおっしゃるには、「ものすごく高価なもんでっせ」
えーーーっ、うっかり撫で回してしまったわ。あわてて、手を引っ込めました(汗)
赤い漆塗りの火灯窓と牡丹の彫刻の欄間(うっとり)
当時はさぞかしきらびやかだったでしょう(まぶしい金色を妄想中)
牡丹の壁画。とてもきれいに残っていました。お着物にしたいような絵ですね。
漆地の板戸にレリーフされた螺鈿細工のモチーフ。
ちょっと、傷みがあってもったいない。誰かー、修復してあげてー!!!
腰下部分の羽目板。赤地に金蒔絵、中央には「唐獅子+牡丹」
うーん、廻りの金物だけでも磨いてあげたい!ちょっと、ピカール金属磨貸してくださいな!
へっ!? 2階の各室入口の襖は金箔なの!! 当時は、まぶしいほど光り輝いていたのでしょうね(妄想中)。
板戸の下部分は網代に漆塗りだったようです。ちょっと無残な状態です。もったいないような・・・どなたか、ぜひ修復を!
お手洗い入口のちょうど手の当たる高さのところには、豪華な金物が取り付けてありました。
こんなところまで、すごすぎ!
中に入ると天井まで鮮やかな装飾が施されていました。参りましたー(~_~)
探検に忙しかったですが、お料理はちゃんといただきました。ちゃんこ鍋のお豆腐とおうどんがたいへんおいしかったです。
さて、帰りましょう。道を間違わないように^^;。
振り返れば、遠くには飛田新地の灯りがまぶしいばかりに輝いていました。
ブロック長さん、とてもいい懇親会でしたよ。すばらしいものを見せていただきました。
ありがとうございました。
皆様、本日もご訪問ありがとうございました。
凄い、こんな所があるんだ!!
by くまら (2012-07-12 20:11)
くまらさん、あるんですよ。大阪に来られたらぜひ行ってみてください。
あっ、飛田新地じゃないですよ。食事のほうです^^v
by seeds (2012-07-26 14:19)